合いの手ハモリいれて、楽器弾いてたら楽しくなっちゃった。
失われたコトバ
言葉が失われた世界で
一人だけ言葉を話す者がいた
話すだけでこのまちでは笑われる
言葉を紡ぐことは難しい
ああなりたい、こうなりたい、言えないのは
言葉の力を忘れたからだよ
どうしたい、こうしたい わからないのは
目で見る文字に騙されたからだ
鏡の中を覗き込んでも
本当かウソかわからないし
言葉を書いて紙を並べても
簡単にやぶれちゃうのさ
チクタク
時計の針を信じちゃうように
目で見るものを置いときたいけど
時計の針を全て無くしたら
全てほんとで全てがウソ
言葉が失われた世界で
一人だけ言葉を話すものがいた
「ねぇ君はキミの言葉があるのかい?」
道行く人は笑うだけ
それでもさひとりの語り手は
自分のコトバでつむいだ
「大切なことは自分の中に」
「他人の中にはないんだよ」
ガラクタなんてものはない
見てる角度が違うだけ
言葉が消費された世界で
疲れたものは口を閉ざす
ああしたい、こうしたい言えないのは
コトバの力が怖いんだ
「もういいよ、もういいよ、諦めたいよ」
壊れたコトバは飛び出した
「大丈夫、大丈夫、なんとかなるさ」
壊れた言葉を誰かが救う
誰かにとっては大切なモノさ